事業概要
1.教育研究資金 2.研究補助金(設立時から)
軽金属に関する学科目を教育・研究している大学・公的研究機関の研究グループ・研究者に交付する。
(交付対象)
教育研究資金は、原則として軽金属(アルミニウムあるいはマグネシウムやチタン等を主成分とする金属材料)に関する学科目を教授する日本の大学、または上記軽金属に関する研究機関の教授。
研究補助金は、上記軽金属に関する日本の教育機関又は公的研究機関に勤務する研究者(但し大学にあっては准教授・講師・助教、短期大学又は工業高等専門学校にあっては教授・准教授・講師・助教)。
3.課題研究(1983(昭和58)年新設、1993(平成5)年からは隔年募集)
従来の軽金属材料(アルミニウムあるいはマグネシウムやチタン等を主成分とする金属材料)のもつ特性を凌駕する高性能、新機能、あるいは省エネルギー性、省資源性を高めた環境にやさしい軽金属材料の開発、研究に対して、斬新にして独創的な研究計画をもって意欲的に挑戦しようとする若手研究者に資金を交付する。
4.統合的先端研究(2007(平成19)年新設)
将来に向けて発展の期待できる軽金属(当面はアルミニウム及びアルミニウム合金に関する分野)の研究に対して、大学等横断的に、意欲的な計画をもって挑戦しようとする研究を強力に支援する為、中心的研究課題に対して研究手法の異なる複数のグループの協力関係により、単一のグループでは不可能な横断的成果を公表でき、将来に向けて軽金属に関する高度な教育・研究基盤を確立することのできる研究者集団を助成対象として資金を交付する。
5.奨学金(1956(昭和31)年新設、1995(平成7)年から一時休止、2018(平成30)年再開)
軽金属学術界の人材育成のため、軽金属に関する教育機関に在学する有為の学生に対し、研究に専念する時間を与え、創造性に富んだ研究者を育成することを目的に、学費及び研究費を交付する。
6.海外交流補助金(1957(昭和32)年留学補助金として新設、1983(昭和58)年に海外交流補助金と改称)
海外の研究集会において軽金属に関する研究発表、討議を行う若手研究者に対して資金を交付する。
7.研究試料の提供(1961(昭和36)年新設)
軽金属に関する研究者の便宜をはかるため、研究試料(高純度アルミニウム地金等)を提供する。
8.研究成果の発表(1962(昭和37)年新設、ただし発表会は、1982(昭和57)年より)
当会が助成した研究の成果を出版刊行、発表会あるいは当会のホームページに掲載等の方法によって公表する。
9.シンポジウム等助成(1984(昭和59)年新設)
軽金属に関するシンポジウムなどの研究集会を後援する。
10.軽金属関係文献の寄贈(1972(昭和47)年新設)
軽金属関係の研究室を持つ日本国内の大学・高等専門学校・公的研究期間並びに大阪大学附属図書館に対し、国内外の軽金属関係定期刊行物を寄贈する。
11.軽金属研究者の表彰
一般社団法人軽金属学会の「小山田記念賞」の受賞者に賞金および副賞を贈呈する他、「軽金属論文賞」「軽金属論文新人賞」「軽金属功績賞」「軽金属躍進賞」「軽金属学会功労賞」「軽金属奨励賞」「軽金属女性未来賞」「優秀ポスター発表賞」の受賞者に対して副賞を贈呈する。
(注)小山田記念賞は当会の初代理事長小山田裕吉氏(1965(昭和40)年12月10日死去)が東洋アルミニウム株式会社の社長として当会の創立に貢献し、以来11年間理事長を務めるなど軽金属業界に寄与するところ大であったので、その功績を顕彰するために1966(昭和41)年に設置された。なお、この事業は、当会の援助により一般社団法人軽金属学会の事業として運営されている。