理事長挨拶

理事長 今須 聖雄

私共は、昨年創設から70年を迎えましたが、本年4月1日をもちまして財団名称を「公益財団法人 東洋アルミ軽金属みらい財団」に改称させて頂きました。

今日まで、公益財団法人 軽金属奨学会として事業を継続できましたのも、ひとえに、関係者各位の長年に亘るご理解の賜物と厚くお礼申し上げます。

当財団は、昭和30年、東洋アルミニウム㈱の創立25周年記念事業の一環として、「軽金属に関する学術の研究及び教育を助成・奨励して、我が国の軽金属工学及び軽金属工業の進歩・発展に寄与する」ことを目的として設立されました。

発足当時の我が国軽金属工業は、厳しい国際競争の中で、先進国に対し技術・設備面で大きく立ち遅れており、この遅れを取り戻すには、先ずアルミニウムに関する情報収集力の強化と基礎研究が最優先課題でありました。斯様な状況に危機感を抱いていた故小山田裕吉氏(当時の東洋アルミニウム㈱社長)は、産・学共同でこの種の研究に着手してもらえるよう軽金属に関する学科を置いている全国の大学の研究室や研究者を対象にして研究資金の提供を開始しました。これが、当財団の代表的事業として設立以来途切れることなく続いている「教育研究資金・研究補助金」事業であります。過去70年間に延べ5800名余りの研究者に研究資金を提供してまいりました。

今日では、「課題研究」「統合的先端研究」などの大型の支援事業や「奨学金」事業など全体で11事業を展開しています。

70年の歴史の中で、現在も継続している事業、役目を終え廃止した事業等もありますが、その時代の要請に柔軟に対応した事業を着実に展開して今日までまいりました。

これからは、アルミニウムに加えてマグネシウム、チタンを合わせた軽金属の未来に向けて、現在行っている事業の見直しや新事業の開設など、当財団の特色を生かした事業の展開に向かって邁進して行く所存でおります。

今後とも変わらぬご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

(2026年4月)