公益財団法人 軽金属奨学会 設立60年史
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2祝辞 本日、ここに、公益財団法人軽金属奨学会の創立六十周年記念式典が挙行されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。 貴法人は、昭和三十年に東洋アルミニウム株式会社創立二十五周年記念事業の一環として、軽金属に関する学術の研究及び教育を助成奨励し、軽金属工業の進歩に寄与することを目的として設立されたと伺っております。以来、軽金属工業及び軽金属工学の根幹を養うべく、事業の重点を大学における軽金属教育・研究の助成におくとともに広く軽金属の啓発に努めてこられました。 このような多年にわたる継続的な取組は、研究者の励みになるとともに、我が国の教育研究水準の向上に大きな役割を果たしております。貴法人の功績に対し、心より敬意を表します。 昨年は、三名の日本人研究者がノーベル物理学賞を受賞され、我が国の研究水準の高さを改めて世界に示すこととなりました。文部科学省といたしましても、学術研究の振興に努めておりますが、公益財団法人が、その理念に基づき研究助成を行うことは、高い志をもって夢に挑戦する研究者の深い探究心と強い意欲を後押しする上で大きな意義を有するものであります。今後とも、次代を担う優れた人材の育成に積極的に取り組んでいただきますよう、お願い申し上げます。 結びに、今須聖雄理事長をはじめ、関係の皆様のこれまでの御尽力に対して深く敬意を表するとともに、創立六十周年を機として、貴財団が事業の一層の充実を図り、更なる発展をとげられますことを祈念し、お祝いの言葉といたします。文部科学省 研究振興局 学術研究助成課長鈴木 敏之

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